新しいDeFiサービスが、次々に登場しています。
技術さえあれば誰でもサービスを展開でき、身元を明かす必要もないため、scam(詐欺プロジェクト)も数多く登場しています。
どうやら、WifiSwapもscamのようです。そこで、類似パターンが出る場合に備えて、今回の特徴を確認しましょう。
なお、「今回の特徴に当てはまるものは全てscamだ」「当てはまらなければ安全だ」というわけではありません。それぞれのプロジェクトごとに精査が必要です。
WifiSwapがscamだと思われる経緯
WifiSwapは、3期にわたるプレセールでトークンを販売していましたが、プレセール完了&サービス開始直後(2021年7月16日)に異変が生じました。
- トークンを買えるけれど売れない
- 開発者が全く反応しなくなった
売れないので、プレセールで買った人は大騒ぎでツイッターで開発者に照会しますが、開発者が全く反応しません。その結果、「scam!」と数多くのリプライがつく結果になりました。
この記事を書いている時点で、ツイッターに怒りの投稿をする人もいなくなり、奇妙な静寂さとなっています。
このように、プレセール完了直後に開発者が消えてしまう(そして、トークンを買った人は損する)という事例が、他のプロジェクトでも発生しています。
では、プレセールの段階で、「このプロジェクトは怪しい」という点はあったでしょうか。以下、2021年7月6日に投稿した記事です。これを見ると、怪しい点がいくつかあったことが分かります。
*** 以下、追記前の元記事 ***
WifiSwapの外観
下は、WifiSwapのステーキング画面です。PancakeSwapをそのまま流用したことが簡単に分かります。
しかし、他の多くのサービスでも流用している例が多いですし、権利侵害をしているわけでもないので、流用そのものは悪いことではありません。
ただし、詐欺案件だったら良くありません。詐欺で手っ取り早く儲けようとする場合、有名なDeFiサービスのプログラムをコピペしてお金を集め、サービス開始前後にドロン!と消える例があり、これにハマると損してしまいます。
また、詐欺でなくても手抜き案件だったら、バグを突かれて自分の資金を抜かれる可能性があります。
よって、開発者の意気込みと言いますか気合のほどを確認してみました。
WifiSwapを信用できるか
これはどうなの?と疑問に思った部分を抜き出して、ご案内します。「ここは問題なし!」という部分は敢えて書く必要もないかなという感じですので、省略です。
ツイッター
下は、WifiSwapツイッターの公式です。おかしな部分があります。作成日が2013年8月になっている…。どれだけ先見の明があったの!という感じです。
もちろん、当時はDeFiという単語さえなかったので先見の明があったのではなく、他の用途でフォロワーを集めたアカウントを流用したのでしょう。
サービス内容そのもので勝負している他の真っ当なDeFiと比較すると、この点はマイナス評価になるのでは?と感じます。
Prediction
PredictionとはPancakeSwapにあるサービスで、いわゆるバイナリ―オプションです。「お!WifiSwapでもやるんだ!」とウキウキしながらクリックしたところ、下の画像が出てきました。
PancakeSwapそのまま!
この記事を執筆した時点で、WifiSwapはまだサービスを開始していません。このため、改修中なのかもしれませんが、これはいただけない。手抜き案件の不安がよぎります。
audit
auditは日本語で「監査」であり、これは第三者機関によるDeFiサービスの調査を意味します。そして、auditの実行は必須ではないかもしれませんが、auditはユーザーの信頼を得るための重要ツールです。
なぜなら、少なくとも第三者機関が調査した範囲では怪しい点がないことが確認できますし、auditをするには時間もお金もかかりますから、本気度が低かったり詐欺まがいだったりするDeFiサービスはこれをやりたがらないと予想できるためです。
そこで、WifiSwapがauditをしているか確認したところ、ツイッターとテレグラムに言及はなく、公式サイトに1か所ありました(下の通り)。
「in progress」(実行中)となっていますが、どの第三者機関を使っているのか不明ですし、「やっていますよ~」と書くのは簡単ですから、この in progress を文字通り受け取るのは危険すぎます。
自己資金投入は難しいが…
以上の通り考えますと、自己資金を投入するのは難しいように感じます。そこで、安全度がもっと高い(と期待できる)サービスを選んで自己資金を投入するという判断になります。
しかし、それは当ブログ運営者の判断であり、WifiSwapは素晴らしいDeFiサービスである可能性もあります。
という状況で、WifiSwapのトップページを見ますと、下の画像が目に飛び込んできます。「Claim 50 WIFI Free」(50WIFIを無料で差し上げます)という表示です。
1WIFI=0.1米ドルに設定されていますから、50WIFIは5ドル(≒550円くらい)です。
クリックだけで無料でもらえるのだったら、もらっておいて損はありません。真っ当なサービスでWIFIの価格が上昇すれば問題ありませんし、サービス自体が消えてなくなってしまっても、無料でもらったトークンですからダメージはありません。
というわけで、当ブログ運営者は50WIFIをもらいました。