DeFi全般

ステーキングやイールドファーミングで利率が低下する理由

2021年8月7日

DeFiプロジェクトでステーキングやイールドファーミングをしていると、徐々に利率が低下することに気付きます。「何だこれは!」という感じになりますので、その理由を確認しましょう。

利率が低下する様子

ここでは、PancakeSwapを例にします。下はPancakeSwap公式のツイートで、REVVとBNBの組み合わせのLPトークンでイールドファーミングすると、年率2,567.94%の報酬をもらえることが分かります。

何らかの拍子でツイートが消えるかもしれませんので、念のために下にコピーを貼っておきます。

revv-bnb

そして下は、2021年8月8日時点の様子です。利率は137.32%ですから大きい数字ですが、1週間前は2,500%超だったのに…と考えると、どうしても残念な気持ちになってしまいます。

revv-bnb

利率が下落する理由

では、なぜ利率は低下するのでしょうか。その理由は難しくありません。まずは、ステーキングから確認。

ステーキングの場合、ブロックが作られるごとに一定数量のトークンが放出されます。そのトークンを、ステーキングに参加している人々の間で分配します。

ということは、参加者(=ステーキングに投入されているトークンの数量)が増えれば増えるほど、分け前は減少していきます。

例えば、ブロックが作られるごとに100のトークンが放出されるとして、そのステーキングに投入されているトークン数量は100だとします。この場合、トークン投入量1当たりの分配数量は1となります。

その後、このステーキングが人気化して、投入数量が1,000になったとします。この場合、100のトークンを1,000で分け合いますので、トークン投入量1当たりの分配数量は0.1となります。

すなわち、利率の低下は人気上昇を示しているということになります。下に、利率が上昇する場合と下落する場合をまとめます。

利率が上昇する場合

  • ステーキングへの投入数量が減る
  • トークン放出量が増える

利率が下落する場合

  • ステーキングへの投入数量が増える
  • トークン放出量が減らされる

ちなみに、将来のトークン放出量やステーキング数量というのは、現時点で不明です。そこで、各DeFiサービスでは「現在の状況が1年間継続する場合の利率」を表示しています。

イールドファーミングの場合も、利率が上下動する理由はほぼ同じです。異なるのは1ブロックあたり放出される報酬で、これはユーザーによるトレード数量が大きければ大きいほど、大きくなります(トレードの手数料が報酬の原資となる)。

PancakeSwapの場合

なお、PancakeSwapのイールドファーミングでは、どれだけの報酬を出しているか比較的分かりやすい方式を採用しています(下の画像)。

PancakeSwap

イールドファーミングの報酬には基準値があり、赤枠部分で基準値の何倍の報酬を出しているかが表示されています。

例えば、CAKEとBNBの組み合わせ(画像の最上部)のLPトークンの場合、×40とありますから基準値の40倍です。そして、40倍もの報酬が出るなら利率はさぞかし高かろう…と思いきや、56.41%という数字になっています。

これは、LPトークンの投入数量が極めて大きいことを示しています。報酬が大きくてもLPトークンがあまりに多いので、利率は低くなります。

また、40倍という大きな報酬を出すには、39倍分の報酬をどこかから持ってくる必要があります。

そこで、人気がない仮想通貨の組み合わせの報酬を「×0.1(0.1倍)」や「×0.5(0.5倍)」などとして調整しています。

あまりに人気がないと、報酬は「×0.0」すなわち無報酬となります。この仮想通貨の組み合わせでイールドファーミングをしても全く儲かりませんから、誰も仮想通貨を提供しなくなります。すなわち、事実上の上場廃止となります。

まとめ

以上、利率が徐々に低下する理由を確認しました。利率低下は面白くありませんが、人気が高まっているという意味でもありますので、価格上昇を期待できます。

利率が低下しても収入を確保したい場合は、獲得した報酬を再度投資に回して複利運用します。

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