ブロックチェーンがいくつも開発され、さらにDeFiプロジェクトやDEXも多数出てくると、ブロックチェーンをまたいだ仮想通貨交換をしたくなる場面が出てきます。例えば、BSCで保有しているBNBをFantomのUSDCにしたいという具合です。
では、どうすれば効率的に交換できるでしょうか。
Rango Exchangeとは
この記事では、ユーザーにとって最も有利な交換レートで取引できるツールとしてRango Exchangeを紹介します。その有効性を確認するために、手動での取引と比較します。
手動で交換する場合
BSCで保有しているBNBをFantomのUSDCに手動で交換する場合、例えば以下の経路となります。
- BNBを1Inch等でUSDCに交換する。
- 次に、そのUSDCをcBridge等でFantomのUSDCに交換する。
ここで、2つの問題が出てきます。一つ目は、どの経路で交換するか?です。ブロックチェーンをまたぐ仮想通貨の交換をブリッジと呼びますが、ブリッジ機能を提供しているプロジェクトはいくつもあります。その中から、「BSCとFantomの交換ができる」ツールを探す必要があります。
もう一つの問題は、交換レートと取引手数料です。自分が選んだその取引経路は、果たして最も有利な経路でしょうか。別にもっとお得なルートがあるかもしれませんが、その確認をしたでしょうか。
このように考えると、経路が複雑になればなるほど仮想通貨間の交換が難しくなって大変になることが分かります。
Rango Exchangeを使う場合
それに比べて、Ringo Exchangeを使うととても簡単に仮想通貨を交換できますし、しかもユーザーにとって最も有利な経路を自動で選んでくれます。また、対応しているブロックチェーンは30近くもありますから、マイナーなブロックチェーン上にあるトークンであっても交換できます。
下は、Rango Exchangeの取引画面です。赤枠1に手元にある仮想通貨(BSC上にあるBNB)と数量を入力し、赤枠2でどのブロックチェーンにあるどんなトークンが欲しいかを入力します(Fantom上にあるUSDC)。
すると、赤枠2の左側におおよその受取額が表示されるとともに、赤枠3で経路と取引手数料が表示されます。これはRango Exchangeがサポートしている全てのブリッジを検証して最も有利なルートを示していますので、安心して取引できます。この内容をみて取引を実行したい場合、一番下にある「Swap」をクリックします。
ちなみに、この手続きをするには下の2つが必要です。
- 手持ちのBNB(BSCウォレットで保管)
- Fantomに対応したウォレット(受取用)
当然といえば当然なのですが、交換して得たトークンに対応しているウォレットをあらかじめ準備しておきましょう。なお、この例では異なるブロックチェーンのトークン交換をご案内しましたが、同一のブロックチェーン上のトークンも交換できます。
メリット
数多くのブロックチェーンに対応していて自動で有利な交換ルートを探してくれるので、メリットは十分大きいですが、Rango Exchangeにはさらにメリットがあります。
エアドロップ
エアドロップ(仮想通貨の無料配布)をもらえるイベントを随時実行していますので、Rango Exchangeを使って取引するとその分お得になります。
Prepare yourself for our next #Airdrop campaign 🚀🔥
Stay tuned 💸🤑#IDO #MultiChain #crosschain #DeFi pic.twitter.com/mpO2YplKx3— Rango (@RangoExchange) January 8, 2022
独自トークン
当記事執筆時点で、独自トークン「RANGO」はまだ公開されていませんが(2022年第1四半期に公開予定)、RANGOトークンは以下の各種機能を持つ予定です。
- Gas代を簡単に支払える(2022年実装予定)
- ガバナンス機能(各種投票機能、2023年実装予定)
- Rango Exchangeの収益分配機能(2023年実装予定)
留意事項
最後に、留意事項をいくつか確認します。
トークンの表記方法
Rango Exchangeは何十ものブロックチェーンに対応していますので、例えばイーサリアムといっても、どのブロックチェーンに対応したイーサリアムなのかを明示する必要があります。
そこで、「ネットワーク名,トークン名」と表記します。例えば、ETH.ETHは「イーサリアムのブロックチェーン上にあるイーサリアム」、BSC.ETHは「バイナンススマートチェーン上のイーサリアム」となります。
対応するウォレット
当記事執筆時点で、Rango Exchangeが対応しているウォレットは以下の通りであり、さらに追加される予定です。
- Metamask
- Binance Chain Wallet
- Terra Station
- XDefi
- Keplr
- Harmony Wallet
最適ルートを探すのに要する時間
Rango Exchangeは、最も有利な交換レートをリアルタイムで検索します。このため、ブロックチェーンによっては反応が鈍かったり、APIの反応が鈍かったりして、最適ルートの表示に多少の時間がかかる場合があります。
(すなわち、時間がかかる場合があるのはRango Exchangeが原因でなく、ブロックチェーン側が原因だということになります。)
No path found(交換ルートなし)
稀に、交換したくても「No path found」(交換ルートなし)と表示される場合がありますが、それは以下の理由です。
- 各種条件を満たしていない(例:Terraブリッジを使うには、10米ドル以上の入力が必要です。)
- 交換したい仮想通貨の数量が大きすぎる(ブリッジの許容範囲を超えてしまう)
- 交換したいトークンが、どのブリッジ・DEX等にも対応していない
仮想通貨交換で迷わずに済む
仮想通貨の世界で取引すればするほど、所有する仮想通貨の種類も増えていきます。すると、多くの種類で小銭のような仮想通貨が貯まってしまってどうしよう…?という場合もあるでしょう。一般的にそういう仮想通貨は放置しておく場合もあるでしょうが、Rango Exchangeを使って1種類にまとめてしまうこともできます。
交換するのにどの経路が最良か?と考えずに済み、しかも取引すれば特典もありますので、メインの交換ツールとして使う候補になります。