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Position ExchangeのNFTでPOSIを稼ぐ

2021年9月7日

DeFi一覧を眺めていたところ、公開されて間もないのに人気上位に顔を出しているプロジェクトがありました。Position Exchangeです。では、人気の理由は何でしょうか。確認しましょう。

Position ExchangeのNFTでステーキング

利用できる主なサービスは、以下の通りです。

  • イールドファーミング
  • ステーキング
  • NFT(非代替性トークン)
  • トレード(レバレッジ取引が可能になる模様)

公式の解説によると、トレードシステムはレバレッジを使えそうですが、この記事の執筆時点で不明です(サービス開始前)。

そこで、残り3つを見ると、目新しい要素はないように見えます…が、NFTを使ったステーキングが斬新です。

NFTを使ったステーキング

では、具体的に見ていきましょう。

下の画像左側は通常モードで、POSI(Position Exchangeのガバナンストークン)を直接預ける方法です。そして、右側はPOSIでNFTを買って、そのNFTをステーキングする場合です。

position exchange

APR(収益の年率)を見ますと両方とも大きな数字ですが、NFTを使った方が圧倒的に大きな数字になっていることが分かります。ならば、NFTを買った方がいいよね…というわけで、その仕組みを確認します。

NFTで稼ぐ仕組み

ここで取り扱うNFTは、ゲームのアイテムのようなものだと考えると分かりやすいかもしれません。まず、ユーザーはPOSIを投入してNFTを買いますが、全部で6種類あり、どれを買うことになるのか事前に分からない仕組みとなっています。

position exchange

自分の仮想通貨を使って買うのに何を買うのか分からないというのは、ガチャ的な要素になりますが、どれを買うことになっても損しません。

具体的には、POSIを投入してNFTを買うと、投入したPOSIよりも大きなマイニング能力(mining power)を持ったNFTをもらえますので、それを使ってステーキングすると、通常に比べて大きな報酬をもらえるという内容です。

100POSIを使ってNFTを買ったところ、そのマイニング能力は200だった。このNFTを使ってステーキングすると、200POSIを投入したのと同じ効果を得られる。

購入可能なNFTの種類

では、購入可能な全6種類を確認します。

下の表の見方ですが、例えば、100POSIで買って「マイニング効率:115%」のNFTが出たらfarmer(農家)であり、それは115POSIをステーキングするのと同価値のマイニング能力を持つということです。

すなわち、POSIを使った通常のステーキングよりも有利になります。

farmer 名称:farmer(農家)
出現確率:50%
マイニング効率:110%~120%
janitor 名称:janitor(管理人)
出現確率:30%
マイニング効率:120%~130%
accountant 名称:accountant(会計士)
出現確率:10%
マイニング効率:130%~140%
engineer 名称:engineer(エンジニア)
出現確率:8%
マイニング効率:140%~160%
pilot 名称:pilot(パイロット)
出現確率:1.8%
マイニング効率:160%~180%
boss 名称:boss(ボス)
出現確率:0.2%
マイニング効率:180%~200%

こうして見ると、希少性があるのは上位4つ(boss、pilot、engineer、accountant)だと分かりますし、マイニング能力は最大で2倍(200%)になります。

こうなると、ステーキングするならNFTを買うべきだという感じに見えますが、いつもそうだとは限りませんので、注意事項を確認しましょう。

NFTステーキングの注意事項

POSIで直接ステーキングせずNFTを買うという場合の、注意事項を考えます。

ファーミングできない

NFTはPOSIではありませんから、ファーミングしたい場合はPOSIを残しておく必要があります。あるいは、NFTステーキングで稼いだPOSIを使ってファーミングするという案を検討できます。

POSIに戻すのに時間がかかる

このNFTのおそらく画期的な点の一つに、「元のPOSIに戻すことができる」という点があります。すなわち、farmerを引いてしまって残念…という場合にPOSIに戻して再挑戦できます。

ただし、これが簡単にできるとなると、bossを引けるまで何度もやり直す人々が続出するでしょうから、実行がやや難しい仕組みになっています。

具体的には、「NFTを作ってから一定期間は元に戻すことができず、また、その期間が過ぎてから元に戻す手続きをしても、実際にPOSIになるのは25日~45日を要する」という仕組みです。

戻すのに何日必要になるのか、それはシステムがランダムに決めますので不明ですが、長期間を要することは確実です。戻している間はステーキングすることもできず死蔵することになります。

1%の分配の対象外になる可能性

Position Exchangeには「RFIテクノロジー」があり、これはトランザクション総量の1%をPOSI保有者全体に分配するという仕組みです。

ステーキングやファーミング不要で、ただ持っているだけで勝手に資産が増えていきますからメリットがあります。

では、POSIでなくNFTを持っていたらどうか?が問題です。

これが公式サイトに書いてない模様で(探しても見つからない)、テレグラム等でユーザーに広く聞いて見ても反応がなく…というわけで、公式発表を待つ必要がありますが、1%の分配をもらえない可能性を考えておく必要がありそうです。

部分売却できない

NFTを部分的に他人に売ることはできず、売りたいときは全部売るか・それとも全く売らないか、という2つに1つとなります。

とはいえ、作ったNFTが不要になったら、POSIに戻すだけでなく売るという選択肢もあるというのは、とても素晴らしいことです。

いくら投入するか

以上の状態ですので、NFTにPOSIをいくら投入すべきか?を事前に考えるのが重要になるかもしれません。

あまりに少なすぎると、仮にマイニング能力が2倍になったとしても寂しい結果です(1POSIだけ投入して作って2倍になっても、たかが知れている)。

しかし、大変大きな数量を投入してみたら farmer だった!となったら痛い…よって、ちょうど良いと思えるところで分割して複数枚作るのが選択肢になりそうです。

いくらで買うべきか・いくらで売れるか

では、関心がある皆様が多いかもしれない、NFT売買市場と価格について検討しましょう(下の画像は、NFT売却一覧の一部です)。

nft-marketplace

上の画像の赤矢印部分に2つの選択肢がありますが、Auction(オークション)とMarket(売買市場)を意味します。

オークションは入札者が複数いれば価格が上昇する可能性があるものの、購入者から見ていくらで買えるか分かりづらく、その一方、売買市場は固定価格なので買う側にとって分かりやすくて利便性が良い、というメリットがあります。

最初に、オークションを見ていきます。上の画像のパイロットをクリックしますと、詳細情報が表示されます。

nft-marketplace

左側に画像、真ん中にオークション番号・残り時間・開始価格・入札ボタンがあります。そして詳細情報が右側にあります(掲載項目は下に掲載)。

  • 所有者のアドレス
  • コントラクトアドレス
  • Par Value(POSIをいくら投入して作られたか)
  • Mining Power(NFTにした結果、どれだけのPOSIと同等のマイニング能力を得るに至ったか)
  • Mining Efficiency(NFTにした結果、マイニング能力が何倍になったか)
  • Decompose Status(NFTを分解してPOSIにできるか、まだできないか)
  • Decomposable in(分解手続きが可能になる時刻)

この中で重要なのは、Par Value・Mining Power・Mining Efficiencyでしょう。

なぜなら、投入されたPOSI(=Par Value)が多ければ、ステーキングする際に多くの報酬を得ることができ、そして、Mining Efficiencyが大きければMining Powerも大きくなり、より多くの報酬を得られるからです。

このように概観すると、疑問を感じるかもしれません。このNFTの適正価格はいくらでしょうか。

適正価格が分かれば、それよりも安い価格で売りたくありませんから、適正価格かそれよりも少しだけ高い値段で売ることに努めます。逆に、買う側から見れば、適正価格よりも安いものがあれば、購入を検討できます。

farmerは取引が成立しづらい

断定的に書けそうなのは、ユーザーが合理的に行動するなら、farmerは売買市場において取引が成立しそうもないということです。ここでfarmerの内容を再確認しますと、出現率は50%で6つの階級の中で最も低いです。

そして、下の例のNFTがあるとしましょう。これはいくらの価格が妥当でしょうか。

farmerの例

  • Par Value:100
  • Mining Power:115
  • Mining Efficiency:115%

Par Valueは100ですから100POSIを投入して作ってあり、結果として115のマイニング能力となりましたから、farmerのカードです。ということは、少なくとも100POSIの価値で買う人がいるはず…と思いきや、買う場合の合理的な価格は100よりも安いです。

なぜなら、100POSIを使って自分でNFTを作れば、120以上のカードが出る可能性が50%あるからです。また、同じfarmerになってしまった場合も、116~120の値になる可能性があるからです。

ということは、このfarmerのカードの購入価格は100よりも小さくないと割に合わないということになります。

一方、売る側から見れば、100で作ったのに100よりも小さい数字で売ったら損してしまいますし、decompose(分解)すれば100が戻ってくるわけですから、少なくとも100で売りたいです。

  • 買う側の合理的な価格:100よりも安い
  • 売る側の合理的な価格:100またはそれよりも少し高い

すなわち、参加者が合理的にふるまうなら、farmerは全件売買不成立となります。

bossは高値になる可能性も

その一方、最上位階級であるbossは高値になる可能性があります。なぜなら、出現確率は0.2%しかなく、マイニング効率(Mining Efficiency)も最高だからです。

bossの例

  • Par Value:100
  • Mining Power:195
  • Mining Efficiency:195%

上の例では、全体の0.2%しか存在しないbossを引き当てたため、マイニング能力(Mining Power)が2倍近くに急上昇しています。そして、他のユーザーが自己資金100でNFTを作っても、このカードを引き当てる可能性はとても低いです。

ならば、100よりも高い金額を出す価値は十分にある、ということになります。

また、このような最上級のカードはあまりにレアなので、所有者は売りたがらないでしょうから、売買市場になかなか出てきません。すなわち、レアさがよりいっそう強調されます。

こうなると、ステーキングでいくら稼げるかという合理性に加えて、レアなカードが欲しいというコレクター心理が働く人が出てきてもおかしくありません。そういう人は、周囲から見れば「えっ?」と思うような高値で買う可能性があります。

さらに、たくさんのPOSIを投入して作ったbossカードほど、価格上昇率がとても高いと予想できます。

といいますのは、例えば、何とかbossが欲しいから1枚当たり1POSIを投入してカードを大量に作ったとしても、得られた効率性は1の2倍で2しかなく、大した価格は付かないでしょう。

しかし、1万POSIを投入して作ったものならば、最大で2万ものマイニング能力を持つことになり、しかも、1回で1万という数量でNFTを作る人は何人いるか?を考えると、大変なレアカードとなる可能性があります。

こういうカードは、高値になってもおかしくありません。

以上の通り考えると、投入したPOSIの数量よりも高値になりうるのは「farmer以外」であり、farmerは合理的に行動するなら売買不成立となりそうです。

farmerを引いたらどうするか

以上の通り考えると、farmerを作ってしまったらどうしよう、しかも確率は50%もあるし…と感じてしまうかもしれません。しかし、farmerでもMining Efficiencyは通常より10%~20%高いわけですから、それをステーキングしてPOSIを獲得すれば問題ありません。

また、下の画像の通り、右側のNFTステーキングは左側(通常のステーキング)に比べて利率が大幅に高いですから、これだけ見ても、farmerになって損するということはありません(むしろ、得します)。

position exchange

ただし、Position Exchangeが世の中に広く知れ渡るようになると、NFTステーキングの利率がやや下がり気味になるかもしれません。その時になったら、再び通常の場合と比較して考えることになるでしょう。

売買ルール

ここで、売買ルールを確認しましょう。一般的なイメージと同様な部分が大半ですが、珍しい部分もありますので、しっかり把握して有利に売買を進めたいです。

Auction(オークション)の場合

条件

  • 入札価格は「現在値×1.1」とする。
  • 価格上昇分のうち、20%は次点の入札者が獲得、残り80%は出品者がもらう。
  • 入札参加費用として出品者の利益の3%が控除され、NFPプールに蓄積される。
  • オークション終了時刻まで1時間を切ったら、入札があるたびに終了時間を10分延長。
  • オークション終了後、出品者と落札者はそれぞれ成果物を受け取る。

興味深い条件は、上から2番目です。落札できなくても、次点だった人に収入があります。これを狙うのは大変難しいと予想できますが、運良く2番目になったら、ありがたくいただきます。

Market(売買市場)の場合

条件

  • POSIまたはBNBで購入可能。
  • 出品すると、送付やステーキング等に使用できなくなる。
  • 入札参加費用として出品者の利益の3%が控除され、NFPプールに蓄積される。

こちらは、オークションと比較して特筆すべき条件はないようですので、自然体で売買に参加できます。

2種類のステーキング・ファーミングの使い分け

以上、NFTに絞ってPosition Exchangeの特徴を概観した結果、通常のステーキングでなくNFTを使ったステーキングの方が有利だと分かりました。

しかし、通常の方は利用価値がないというわけではありません。

例えば、全資産をNFTステーキングに投入していて、ある時、Position Exchange内で魅力的な新商品が登場したとしましょう。しかし、NFTを分解してPOSIを得るには25日~45日待つ必要がありますので、そんなに待っていたらユーザーが大勢集まって魅力的な部分が無くなってしまうかもしれません。

あるいは、急に別の仮想通貨が必要になったとしましょう。NFTでも売買可能ですが、実際に売れるかどうかは買う人がいるかどうかにかかっていますので、緊急事態に対応できません。

この場合、必要な仮想通貨相当の資金力はあるのに、使えないから資金不足で大ピンチという状態になります。

これらに対応するためには、全資金をNFTステーキングに振るのは適切とは言えず、少なくとも全体の一部はPOSIでのファーミングやステーキングに振り向けるのが良さそうと言えます。

ウォレットを接続するだけでPOSIをもらえる

さて、朗報です。

Position Exchangeで取引するためにウォレットをつなげてみたところ、残高は0のはずなのに0.0001POSIとなっていることに気付きました(下の画像、矢印部分)。

position exchange

これは何だ?と調べたところ、公式のツイートを発見。

意味内容は以下の通りです。

POSIトークンをウォレットに登録してくれた方全員に、0.0001POSIを差し上げます。これはロックされていますが、1以上のPOSIをウォレットに送金したら、自由に使えるようになります。

実際には、トークンをウォレットに登録しなくても、ウォレットをPosition Exchangeに接続しただけでもらえました。というわけで、無料ですしもらっておきましょう(下のバナーから公式サイトに移動できます)。

Position Exchange【公式】に移動

なお、接続だけでもらえなかったという場合は、ウォレットにトークンを登録します。その方法は、下の通り(念のため、メタマスクのインストール方法からご案内します)。

step
1
メタマスクの準備

メタマスクとはウォレットの一種です。BSCなどDeFiサービスを使う際にお馴染みであり、様々なブロックチェーンに対応していますので便利です。

メタマスクのインストールにつきましては、公式サイトへのリンク(このリンク)をクリックしてください。

step
2
トークンの追加

次に、メタマスクを立ち上げて最下部の「トークンの追加」(赤枠部分)をクリックします。

メタマスク

その後、以下3つの情報を順にコピペしていきます。

  • トークンコントラクトアドレス:0x5ca42204cdaa70d5c773946e69de942b85ca6706
  • トークンシンボル:POSI
  • トークンの10進数:18

(トークンコントラクトアドレスの情報は、BSCScanで確認いただけます。)あとは、メタマスクの指示に従って登録すればOKです。

NFTの買い方&ステーキングの方法

最後に、NFTの買い方とステーキングの方法を確認します。メタマスクのインストールについては既に解説しましたので、次に必要なのはBNB(バイナンスコイン)をメタマスクに入れることです。

BNBはその名前の通りバイナンスが制作したもので、日本の取引所で購入できませんから、バイナンスに口座を作って購入するのが一般的です(日本からビットコイン等をバイナンスに送付して、BNBを購入)。

バイナンスで口座を持っていない場合は、下のバナーからバイナンス公式サイトに進んでください。

Binanceでアカウント開設

では、Position Exchangeに移動しましょう(下のバナーで移動できます)。

Position Exchange【公式】に移動

step
1
ウォレットを接続

Position Exchangeのサイトに移動したら、画面右上にある「Connect To Wallet」をクリックし、メタマスクと接続します(何度か承認を求められますが、全てOKにします)。

position exchange

step
2
POSIの購入

次に、最上段に並んでいるメニューから「Exchange」(交換)を選びます。すると下の画像が出てきますので、上側に売りたいBNBの数量を入力します(MAXにせず、0.05BNBくらいは残してください)。

POSIの購入

すると、購入できるPOSIの数量が表示され、最下部のバナー「Enter an amount」が「Swap」(交換)に変化しますので、取引内容に変更がなければクリックします。

その後、メタマスクでの手続きで何度かクリックを要求されますが、それぞれ承認します(この際に、ブロックチェーン書き込み手数料支払いでBNB残高が少し減ります)。これで、POSIの購入が完了しました。

step
3
NFTの購入

次に、メニュー「NFTs」をクリックします。ここで、「POSI par value」(投入するPOSI数量)を入力し、「Approve POSI」をクリックします(その後の確認もOKしていきます)。

なお、この記事の上部で確認しました通り、全部をNFTにすると後から困った事態に遭遇するかもしれませんので、いくらかPOSIのまま残すのが合理的と言えそうです。

NFTの購入

これで、NFTの購入が完了しました。

step
4
ステーキング

最後に、ステーキングです。メニュー「Pools」をクリックして、下の画面を出します。左側がPOSI、右側がNFTのステーキング画面です。

position exchange

緑色のバナー「Approve POSI」「Approve POSI NFT」をそれぞれクリックし、ステーキングする数量やNFTを選んで、進んでいきます。すると、ステーキングが完了します。

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