Polygonで展開しているDEX「PolyDex」が特徴的ですので、そのメリットを確認します。
ゲーム系に強いDEX&DeFi
PolyDexを見ますと、以下の機能が備わっていることが分かります。
- DEX(取引所)
- イールドファーミング
- ステーキング
- IDO
- ロトくじ(記事執筆時点で未稼働)
- NFTマーケット(記事執筆時点で未稼働)
とても多彩ですが、これらのサービスを展開しているプロジェクトは星の数ほどもあり、もはやごく普通の機能ではユーザーを惹きつけることが難しくなっています。
では、PolyDexはどこで差別化を図っているでしょうか。それは、稼げるゲーム(play2earn、P2E)です。
従来、ゲームで稼ぐと言えばプロゲーマーかyoutube実況者かという感じでした。しかし、今は一般ユーザーもゲームで稼ぐことができます。
PolyDexはこの点に強いと言えそうです。すなわち、「ゲームで遊んでトークンを集め、そのトークンをPolyDexでステーキングして数量を増やし、そして売却して稼ぐ」ことが可能になっています。
以下、具体的に見ていきましょう。
TokenPlay
PolyDexではゲーム系プロジェクトのIDO(資金調達)を複数実行していますが、この記事を執筆した時点で実際に遊べるプロジェクトとして、TokenPlayがあります(その他は開発中)。
パックマンなど無料ゲームが11種類、課金ゲームが5種類ありますが、課金ゲームのうちの一つ、「2048」を例にします(下はゲーム選択画面)。
- 1:ゲームの名称
- 2:ゲーム料金(30 TOP)
- 3:蓄積されたゲーム料金
- 赤矢印:ゲームスタート
「何だよ、課金かよ」という感想かもしれませんが、仕組みを見ていただくと納得していただけます。
まず、ゲーム料金は30TOPまたは0.001BNBです(TOPは TokenPlay のガバナンストークンの名称)。この記事を書いた時点の価格は、0.001BNB=50円くらいで30TOP=25円くらいとなっています。
そして、大勢がゲームをすれば料金が蓄積していきますが、日本時間の夜11時になったら、ゲームの得点上位10名に分配されます(誰にいくら分配されたか、下の通り公表されます)。
なお、分配で特段の作業は不要で、自動的にウォレットに入金されます。
そして、分配額は1位いくら、2位いくら…ではなく、他人に比べて高得点になればなるほど高い割合で分配されるようになっています。
ちなみに、上の表の一番左にトークンの分配先アドレスが並んでいますが、調べると上位の常連者がいることが分かります。この人は、ゲームをして稼ぎ、それをステーキングして増やして売っていることでしょう。
まさに、Play2Earn(遊んで稼ぐ)を実現していて素晴らしいです。
TOPのステーキング
では、TokenPlayで稼いだTOPをどうやって増やすか?ですが、PolyDexの「PolyFarm」画面でステーキングできます。
下の画面で「TokenPlay」(赤枠1)を選択しますと、TOPを使ったステーキングやファーミングの一覧が出てきますが、その最上部(赤枠2)にTOPのステーキングが表示されています。
ここでTOPを増やしたら、再度ゲームに投入しても構いませんし、取引所で売却して儲けても良さそうです。
とはいえ、以上の話は「自分がゲームで上位になる」という前提になっていますので、そこまで気合が入っていない場合は難しいと感じるかもしれません。
そういう場合は、あらかじめTOPをいくらか買っておき、ステーキングで増やしてから少しずつTOPを使って遊ぶという案があります。
損失リスクを減らす方法(案)
- 最初にTOPを買って、ステーキングする
- ステーキングで得た範囲内で遊ぶ
- 少しずつ残高を増やしていく(少し控えめに遊ぶ)
- TOPがある程度蓄積したら、元本を現金化して引き上げる
- すると、PolyDexに残っているのは利益のみ。全部失っても損しない。
- しかし、負けたくないので経験値を積んだら上位入賞を狙う!
これを実行できれば、事実上1円も使わないで遊ぶことができます(稼ぐことも可能)。
以上、既に稼働しているTokenPlayを使って解説しましたが、IDOで資金を集めた他のプロジェクトでも、似たようなことができるものがあります。
他のユーザーは課金して自己資金を減らしていく一方、自分はステーキングで増やした後に遊んで、同時に経験値も高めてトークンを増やす(=お金が増える)というのは、想像するだけで楽しそうです。
PolyDexの始め方
では、PolyDexの始め方を確認しましょう。ここでは、上の「損失リスクを減らして遊ぶ方法(案)」を採用したとします。
step
1メタマスクの準備
メタマスクとはウォレットの一種です。BSCなどDeFiサービスを使う際にお馴染みであり、様々なブロックチェーンに対応していますので便利です。
メタマスクの設定方法につきましては、下のリンク先記事の項目「メタマスクの設定方法」でご確認ください。これはBiswap(BSC上で稼働)の場合について解説していますが、同じ手順です。
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違うのは1つあり、ネットワークの設定です。Polygonの場合は、下のデータを入力してください。
- ネットワーク名: Polygon (Matic Mainnet)
- RPC URL:
https://rpc-mainnet.maticvigil.com/
または
https://rpc-mainnet.matic.network - チェーンID: 137
- 通貨シンボル: MATIC
- ブロックエクスプローラーのURL: https://polygonscan.com/
step
2ウォレットにMATICを入金
PolyDexはPolygon上で構築されていますので、MATICをウォレットにあらかじめ入金しておきます。
手元にない場合は、バイナンスで買うと便利です(BSCやMATICなど、主要な仮想通貨に対応しています)。
step
3PolyDexにアクセスしてウォレットを接続
メタマスクの設定と入金が完了したら、下のバナーをクリックしてしてPolyDexにアクセスします。
そして、画面右上にある「Connect」をクリックしてウォレットと接続します。
step
4MATICを売ってTOPを買う
手元にあるのはMATICですので、交換してTOPを入手します。下の画像で「Exchange」→「Swap」(赤枠1)と進んだ画面で、上側(赤枠2)にMATICを、下側(赤枠3)にTOPを選択します。
そして、売却したいMATICの数量を赤枠2に入力すれば、もらえるTOPの数量が表示されます。それで良ければ、「Unlock Wallet」から順にクリックしていって購入します。
なお、TOPを買わないで、PolyDexのガバナンストークンであるPLXを買って、それをステーキングしてTOPを得るという方法もあります。TOPとPLXを自由に交換できますので、どちらでも構わないでしょう。
ステーキングで他のプロジェクトのトークンも得たい!という場合は、PLXの方が便利です。
step
5TOPをステーキング
TOPを手に入れましたら、メニュー「PolyFARM」を選択し、赤枠1のTokenPlayをクリックして赤枠2の「Unlock Wallet」を選択します。
あとは、ウォレット等の指示に従ってステーキングします。ステーキング報酬が蓄積したら、赤枠2の中にある「Harvest」をクリックするとウォレットにTOPが入金されます。
PLXを買ってステーキングする場合は、下の画像となります。
step
6TokenPlayで遊ぶ
ここまでくれば、準備完了です。TokenPlayに進んで遊びます。
PolyDexの安全度
最後に、脇役ですが重要な安全度を確認します。
とはいえ、マスターシェフ・コントラクトを詳細に調査することはできませんので、簡単に確認できる事実を積み重ねることによって、他のDeFi等と比べてどうかというのを確認します。
調査項目は、以下の諸点です。
- audit(監査)の結果
- ツイッターの状況
- ホームページの作り
- IDOの実績
では、auditの結果から。公式サイトを見るとTechRateの監査を受けており、全ての検査項目でPassed(合格)となっています。全て合格なら絶対安全というわけではありませんが、既知の諸問題について対応済みだということが分かります。
そして、ツイッターのフォロワー数を見ると、ぼんやりとですが人気度が分かります。
Polygon上のプロジェクトとしては、良好なフォロワー数を獲得しています。IDOで資金を集めたプロジェクトがこれからサービスを始めると、さらに人数が増えると予想できます。
次は、ホームページの作りです。
新規プロジェクトは、DeFi界の巨人である PancakeSwap のホームページに似せて作ることが珍しくありません。PolyDexも似た作りとなっています。
このこと自体は、問題ではありません。多くのユーザーが慣れ親しんだレイアウトを採用すれば、ストレスなく操作できるからです。
しかし、過去の失敗プロジェクトや詐欺プロジェクトをいくつも見ますと、PancakeSwap のレイアウトを使いつつ、大幅に手抜きをしている例が多数ありました(アイコンをパンケーキのままにしていたり、リンク切れが起きていたり)。
そのような雑な作りだと警戒が必要ですが、PolyDexは隅々まで手抜きなく作ってあります。
最後に、IDOの実績です。この記事を執筆した時点で、5件のIDOを成功させています。そのうちの1件はPolyDex自身の資金募集ですので、外部プロジェクトは4件の誘致に成功したということになります。
すなわち、この4件のプロジェクトは「自分の大切なプロジェクトのIDOをPolyDexに託しても良い」と判断したということです。これは、とても重要な参考情報です。
以上、4点について確認しました。これで完璧に安全とは言えないものの、一定の水準をクリアしていることが分かります。
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