DeFiのサービスは、この記事を書いている時点で1,000種類近くあるようです。
ということは、パンケーキスワップなど1種類だけ楽しむのでなく、2つ3つ、あるいはもっとたくさんのDeFiサービスで楽しんでいる方が多いと予想できます。
複数のサービスを使っている場合、メタマスク等のウォレット設定を確認していますか?うっかりすると、ひどい目に遭うかもしれません。
メタマスクで注意が必要な点
メタマスクに限らず、複数のDeFiサービスを1つのウォレットで使うのをイメージ図にしますと、下の通りです。
実際、1つのPC等に設定できるメタマスクは1つだけですので、この図の通りになります。
しかし、上の絵は正確とは言えず、下の方が適切です。
具体的には、メタマスクというウォレットの中にアカウント(アドレス)が存在しており、それぞれのDeFiはそのアカウントとつながれています。
DeFiサービスはアカウントから仮想通貨を引き出せる
そして、各DeFiサービスはウォレットのアカウントに直接アクセスし、ユーザーの設定に従って仮想通貨を引き出したり入金したりします。
具体例を挙げますと、パンケーキスワップのpredictiionです。これはバイナリーオプションと似た仕組みで、ユーザーは特定時刻の仮想通貨価格を予想し、正解なら仮想通貨が増えますし、不正解なら投入した仮想通貨を没収されるというサービスです。
このサービスを使う際、パンケーキスワップはユーザーのアカウントから仮想通貨を直接引き出したり入金したりしますので、ユーザーはあらかじめ仮想通貨をパンケーキスワップに移動させる必要はありません。
この仕組みは、詐欺集団にとって都合が良いです。ユーザーをだまして、アカウントから仮想通貨を全て抜き取れるからです。
…すると、他のDeFiサービス用に保管しておいた仮想通貨までも全て盗まれてしまう、という結果になります。
そこで、下の図のように「1つのDeFiサービスに対して1つだけアカウントを割り当てる」と安全度が増します。
こうすると、詐欺グループのDeFiサービスを利用してしまう場合、やはり仮想通貨を盗まれるでしょうが、被害を抑えることができます。
また、健全なDeFiサービスとだけ接続していたとしても、一つのアカウントに仮想通貨がごちゃ混ぜになっていると、DeFiサービスごとの損益管理が難しくなります。
よって、分けて管理するのが望ましいです。
メタマスク設定状況の確認
では、自分のメタマスクがどのようになっているか、確認しましょう。下の画像は、あるアカウントの画面です。画像内右上にある赤枠部分をクリックします。
下の画像で「接続済みのサイト」をクリックします。
すると、下の赤枠の通り、このアカウントとつながっているDeFiサービスが表示されます。ここではパンケーキスワップだけが表示されていますので、適切です。
ちなみに、上の赤枠の右にあるごみ箱マークをクリックすると、接続を終了することができます。
アカウントの引っ越し方法
では、一つのアカウントに2つのDeFiサービスが接続されていたとして、安全度を高めるために2つに分けたいとします。その方法をご案内します。
アカウントを分ける方法
- 新しいアカウントを作る
- DeFiサービスから、使用中のウォレットに仮想通貨全額を戻す。
- その仮想通貨を新しいアカウント(アドレス)に送る
- DeFiサービスと新しいアカウントを接続する
- 新しいアカウントからDeFiサービスに送金して、運用再開
- 古いアカウントとの接続を切る(忘れずに実行する)
以下、迷うかもしれない点に絞って解説します。…その前に、注意点です。
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- アカウントの引っ越しには、少額ですが送金手数料がかかります。
- 送金エラーで仮想通貨が失われても、当ブログ運営は責任を負えませんので、慎重に。
では、解説です。
新アカウントの作り方
下の画像右上の丸いアイコンをクリックすると「マイアカウント」が表示されますので、「+アカウント作成」をクリックします(一つのアカウントにつき、1つのアドレスが割り当てられます)。
何か分かりやすいアカウント名を作って「作成」をクリックすれば、新規にアドレスを取得できます。
新アカウントとDeFiサービスの接続
新アカウントとDeFiサービスの接続は簡単で、接続したいアカウントを表示させた状態で、DeFiサービスを接続(connect)するだけです。
メタマスクから「接続しても良いか?」という旨の確認が表示されますので、OKします。