DeFi全般

ガバナンストークンの使い道

ガバナンストークンとは、DeFiサービスで中心的な役割を担っているトークン(仮想通貨)を指します。

例えば、パンケーキスワップのガバナンストークンはPancakeSwap(CAKE)、ユニスワップならUniswap(UNI)であり、サービス名と同じ名前の場合が多いです。

では、投資で獲得したガバナンストークンの使い道には、何があるでしょうか。何もなければ単なる電子ゴミになってしまいますので、確認していきましょう。

ガバナンストークンの使い道(代表例)

以下、代表例を列挙していきます。サービスの発展とともに、さらにたくさんの用途が出てくることでしょう。

価格上昇後に売却

最大の目的(場合によっては唯一の目的)は、価格が上昇したら売り抜けて儲けることでしょう。ガバナンストークンは、その目的達成のための良い手段となります。

例えば、下はCoinMarketCapから持ってきたCAKEのチャートですが、公開後しばらくは数十円だったのに、2021年に5,000円近くまで上昇しました。この流れに乗れれば満足です。

CAKE

とはいえ、最高値を記録した後は価格が半値になっています。数十円で買った人にとっては100倍の価格ですので問題ないかもしれませんが、高値で買った人にとってはガマンの時です。

この値動きのダイナミックさが魅力であり、同時にリスクでもあります。

上のチャートで言えそうなことは、「このダイナミックな上昇に乗って一気に稼ごうと思えば、有名な仮想通貨を買うのでなく、有名になる前の仮想通貨を買うべきだ」という点です。

ファーミング(farming)

将来の価格上昇を期待してガバナンストークンを買うのは有力な手段ですが、いつも当たるとは限りません。むしろ、平均的に見れば、多くの人は相場の見通しができずに損していきます。

ならば、価格の上下動に関わらず稼ぐにはどうすれば良いか?で浮上してくるのが、ファーミングです。

これは、通貨ペア(2種類の仮想通貨の組み合わせ)をDEX(分散取引所)に貸し出すことで報酬を得る方法です。さすがDeFiと言えるのは、その利率の高さ。

下はパンケーキスワップの例ですが、実生活では目にできない数字が並んでいます。

ファーミング

上画像の右側の列、APRと書いてある部分が年率の収益で、どれも200%超となっています。この一覧は年利が高い部分を選んで掲載していますが、そうでなくても数十%~100%が通常です。

ただ、問題があるとすれば、ガバナンストークンとの組み合わせで貸し出せるとは限らない、ということです。上の画像を見ますと、BNB(バイナンスコイン)との組み合わせが多いです。

とはいえ、ガバナンストークンを利用して高利率を獲得できるので魅力です。

ステーキング(staking)

ステーキングは、ガバナンストークン単体を使って稼げる点が、ファーミングと大きく異なる点です。

そして、ステーキングでガバナンストークンをさらに稼ぐというDeFiが多いですが、パンケーキスワップの場合は、新規発行の草コインをもらうこともできます。

ステーキング

上の表の通り、もらえるのは新規発行コインですから、いわゆる草コインです。

すなわち、もらう時点で大した価値はないかもしれませんが、将来の価格が10倍・100倍・1,000倍になる可能性を持っていますので、宝探しのような印象になります。

そして、宝くじと違い、正解の草コインを選べなくても損しないというのも、大きな特徴です(宝くじは、外れたら損します)。

草コインはタダでもらえますし、大当たりなら億り人・そうでなければ単なる草コインという感じで気楽にできます。

レンディング(Lending)

レンディングとは、仮想通貨を他人に貸して利息を得る方法を指します。そして、仮想通貨を借りるには担保を出す必要がありますので、貸し倒れリスク(貸したお金等が返済されないリスク)を回避できています。

下は、Venus(ヴィーナス)と呼ばれるDeFiサービスの画面です。VenusのガバナンストークンであるXVSを貸すと、年率7.03%で収益が上がることが分かります。

レンディング

なお、この7.03%の内訳ですが、純粋な貸出しの対価(Supply)として0.26%、そして取引参加報酬(Distribution)が6.77%となっています。

純粋な貸出し対価は0.26%しかなく、魅力は今一つです。しかし、Venus独特のDistributionが魅力的で、ユーザーを惹きつけています。

このDistributionは、仮想通貨を借りてももらえます。そして、借り賃(borrow)とdistributionを合計すると、何と!差し引きで仮想通貨をもらえてしまう(支払いよりも受取りの方が大きい)場合もあります。

借りても貸しても儲かる…というわけで、XVSの配布原資がなくなる前に少しでもたくさんもらおう!という人が集まっています。

エアドロップ

エアドロップとは、仮想通貨を新規に開発した企業等が、特定の条件を満たした人の一部または全員に、その仮想通貨を無償配布することです。

下のツイートは、Yel.Financeが、「SpiritSwapでSPIRITをステーキングしている人にYEL(Yel.Financeのガバナンストークン)をエアドロップします!」と広報しているものです。

上のツイートは2本連続となっていますが、2本目のツイートに「We will perform an Airdrop to the top 6000 Spirit stakers!(SPIRITをステーキングしている上位6,000名にエアドロップします!)」と書いてあります。

こういう例は多くありませんが、思いがけないプレゼントでとてもうれしいです(そして、YELの価格が100倍~1,000倍になったら?と考えると、夢のある話です)。

投票権

そして、目立たないものの実は重要な機能が、投票です。

DeFiサービスには開発者がいて、彼らの独自判断で開発が進められることが珍しくありませんが、各種サービスはユーザーの存在があって初めて価値が出ます。

そこで、サービスで重要な項目について有権者(ガバナンストークンを持っている人)の投票を募り、その決定をサービスに反映するという施策も取られています。

特定のDeFiサービスに強い思い入れを持っている場合、この投票権を積極的に利用できます。

他サービスで利用

以上の話は、結局のところ「仮想通貨価格の上昇で儲ける」「所有する仮想通貨の数量を増やす」であり、それ以上の展開になっていません。

しかし、仮想通貨の発展スピードは速く、他のサービスと結びつくようになりました。すなわち、ガバナンストークンを使って各種サービスを利用できるようになってきました。DeFiと各種サービスの結合です。

例えば、カジノサイトのbetfuryでは、以下のガバナンストークンを使ってゲームができます。

  • CAKE
  • UNI
  • SUSHI
  • BSW など

カジノサイトの場合、モノのやり取りはなく全てウェブサイトで完結しますので、親和性がとても高いです。このように、ウェブに特化したサービスを中心に、今後も利用範囲が増えていくと期待できます。

まとめ

以上、ガバナンストークンの使い道の代表例を概観しました。

DeFiサービスはまだ歴史が浅いこともあり、取引による直接的な収益を狙うものが多いです。

しかし、何か別サービスの利用料として使える事例も次第に増えていくと予想できますので、使い道の拡大を期待できそうです。

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