バイナンス口座を確認したところ、見慣れない仮想通貨【APENFT】の残高が増えていました。そこで、これは何だ?を確認しました。
APENFTがTRX等の所有者にエアドロップ
結論を先に書くと、新仮想通貨のAPENFT開発チームがトロン(TRX)所有者に対してエアドロップしていました。エアドロップの条件は、以下の通りです。
公式サイトによる公表資料のリンクも貼っておきます。
条件1
以下の仮想通貨を1種類でも持っている人は、特に手続きしなくても自動的にもらえる。
- TRC20規格のBTC
- TRC20規格のETH
- TRC20規格のTUSD
- トロン(TRX)
- ビットトレント(BTT)
- JUST(JST)
条件2
ただし、APENFTをもらうには、最低保有数量以上の保有が必要。
- 0.0002 BTC
- 0.003 ETH
- 7 TUSD
- 100 TRX
- 2,000 BTT
- 100 JST
条件3
取引所でTRX等を保有している場合は、その取引所が今回のエアドロップに対応する必要あり。対応しない場合は、もらえない。
条件4
配布日時は以下の通り。
- 日本時間2021年6月10日21時に、9,999,900,000,000 NFTをエアドロップ
- それ以降、日本時間2023年6月10日21時まで、毎月10日に合計1,666,650,000,000 NFTをエアドロップ
条件5
仮想通貨ごとの分配比率は、以下の通り。
- BTC:3%
- ETH:3%
- TUSD:4%
- TRX:40%
- BTT:30%
- JST:20%
NFTエアドロップの特徴
以上の条件から今回のエアドロップの特徴を考察しますと、大きな特徴は「2年間にわたる継続エアドロップ」という点です。
多くの場合、エアドロップは特定日時にまとめて分配して終了という例が多いですが、これだとユーザーの関心は一時的に高まるだけで、すぐに忘れ去られる可能性があります(実際、簡単に忘れます)。
しかし、今回は2年間にわたって毎月エアドロップがありますので、なかなか関心が薄れませんし、記憶に深く定着する効果を期待できます。その分だけ、ユーザーの認知度も高まると期待できます。
また、エアドロップをもらい続けようと思えば、TRXやBTTを保有し続ける必要があります。よって、いわゆるガチホ勢に有利な仕組みですし、今まではガチホでなかったけれどもTRXを売るのを止めよう、という人も大勢出てくるでしょう。
すなわち、売り圧力が弱まって、TRX・BTT・JSTの価格維持に貢献すると期待できます。
さらには、「2年間ももらえるなら、これからTRXを買って保有してもいいな」という人も出てくるはず。これは価格上昇圧力となります。
今後の実際の値動きは不明ながら、TRXのユーザーにとって良い話です。
注意点
注意点は、取引所でTRX等を保有している場合です。日本だとビットポイントでTRXを売買できますが、NFTの売買はできませんし受け取ることもできません。
ビットポイントによると、「毎月10日にTRX保有者のスナップショットを取得するが、NFTを分配するか未定。時価で換金して顧客に入金する可能性もある。」です。
よって、NFTをもらえるとは限りませんし、時価で換金して入金してもらえるかも未決定です。そのまま時間が過ぎて結局何もない、という可能性も考慮しなければならないでしょう。
そこで、確実にNFTを確保したい場合は、エアドロップに対応したウォレットまたは取引所でTRX等を保有する必要があります。当ブログ運営者の場合はBinanceでしたので、いつの間にかNFTをもらえてラッキーでした。
実際のところ、全てのエアドロップ情報を把握するのは困難なので、この種の対応に優れた取引所を使うのが便利です。
APENFTとは
では、APENFTとは何だ?ですが、ウェブサイトを見ても他の仮想通貨との差がはっきりとは分かりません。
世の中には1万種類以上の仮想通貨があって似たような内容ですから、ウェブサイトの表現だけで他との差がはっきりと分かるという例の方が少ないでしょう。
しかし、確実に分かるのは、これはNFTに注力した仮想通貨だという点です。公式サイトで閲覧できる下の紹介動画も、芸術作品のNFTを前面に押し出しています。
しかし、NFTができるサービスは既に世の中にたくさんありますから、APENFTが成功できるかどうかは、開発チームの開発能力やプロモーションなどに大きく依存するでしょう。
という視点で考えますと、長期間の継続エアドロップというプロモーションは珍しいので、開発チームの発想力に期待したいです。
チャート
最後に、CoinGeckoのチャートを使って、APENFTの価格推移を確認します。
発行枚数がとても多いため、NFT価格は大変な低水準です。上のチャートを見ますと、概ね0.00025円~0.0005円のレンジを形成しています。よって、運用する場合は、まとまった数量を保有することになります。
なお、チャート右にある大きな山は、今回のエアドロップを受けた値動きです。激しく上下動したように見えますが、レンジの範囲を抜けていません。
すなわち、APENFT保有者は価格に過度な期待を抱かず、しかし悲観することもなく、今後の成行を見守る姿勢なのでしょう。
当ブログ運営者は、(少額ですが)TRXの保有を継続してAPENFTをもらい続け、価格が暴騰したらラッキー!くらいの感覚で保有する予定です。
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